免疫抑制剤「シクロスポリン」

臓器移植促進剤ともなった免疫抑制剤「シクロスポリン」は、ノルウェイの土壌
の中から発見された。「ミゾリビン」という抑制剤は、八丈島の土壌で発見された糸状菌
から見つかった。また、島根医大の肝移植で使用された抑制剤「FKl五○四」(藤沢薬
品)は、筑波山の土壌に棲む放線菌だった。

 

近代医学とこの取り合わせ、やはり「自然はすごい」といわざるを得ない。
その西洋的発想で生まれた免疫抑制剤は、一九八三年、スイスで初めて発売された「シ
クロスポリン」である。

 

これ以降、肝移植や心臓移植が盛んになり、臓器移植のメッカとなったピッツバーグで
は、移植の件数を争うことから「ピッツバーグ・レース」といわれているほどだ。こんな
レースができるのも、免疫抑制剤のおかげである。

 

免疫抑制剤の進歩により、臓器移植をよしとしよう。では、移植の優先順位をどう決め
るのか。ここが不明確である。国内では、はっきりいって「手術費用の潤沢な人」という
ことになる。ではみな手術費用を用意した場合は、次の優先順位は何になるのか。

 

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